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4年生ブログ 第6弾 #19 松井里央 《勇気を持って戦うこと》

小さな体に大きな闘志を秘めるファイター綾乃ちゃんからバトンを受け取りました、松井里央です。
綾乃にハードルを上げられ少し不安ですが、是非最後まで読んでいただければと思います!!


突然ですが、私のポジションはGKです。
GKはとてもとてもとても、特殊なポジションで、FPのみんなとは競技自体違うのではないかと思えるくらい体の使い方も考え方も異なります。

初対面の人に自己紹介をした時、必ずと言っていいほど自分のポジションを言うと驚かれます。

そんなGKの私ならではの考えや、自分自身のことについて書いていけたらいいなと思います^^

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サッカーを始める時にまず、GKをやろう!と思う人はどれくらいいるのでしょうか。
私にはGKをやるという意思以外、全くありませんでした。
というのも私の家族は全員がサッカーをしています。
GKコーチである父と、ママさんチームでFPをしている母、小学生の時、そして高校生、大学生とサッカー部に所属していた姉、地元のクラブユースまで進んだ弟。(ちなみに母以外全員GKでした笑)
そんな環境で生まれ育った私にはサッカー、そしてGKをするということは当たり前でした。

中学生の頃、所属していたチームにGKは私1人だった時期があります。GKコーチは父。
何一つ分からず、覚悟もない私は毎日のように父に怒られ、泣きながら練習していたことを覚えています。基礎中の基礎を叩き込まれ、反復練習ばかり、それでも怒られる。当時の私は練習が憂鬱に感じていました。
しかし、極度の負けず嫌いの私は逃げ出すことの方が嫌で、負けた気がして、何度辞めろと言われても絶対に練習に向かっていました。

今思えば、何もできていない私に何度も根気強く教え、叱りながらもきちんと教えていてくれた父はすごく偉大だと思います。私にもしあの頃の自分のような教え子がいたら、嫌になってると思います笑

そして、あの頃の練習が無ければ、父の教えが無ければ、確実に私は今ここにいません。

高校で家を出て寮生活を始め、より高いレベルでのサッカーに挑戦しました。自分の持っていないものを持つチームメイトや先輩の姿を近くで見ながら、もっとレベルアップしなければ、その一心でした。練習が終わってからもギリギリまで自主練して、オフの日もグランドでボールを蹴るのが当たり前の生活でした。何度も越えれない壁に当たり、その度に落ち込み、泣きながら帰り道を自転車で爆走していたことを覚えています。(笑)
同期にはそんな辛い思いをしながらも何度でも立ち上がり、上手くなろうと努力する人たちがたくさんいたので、自分は1人ではないという心強さとサッカーだけに集中できる楽しさがありました。
結果、最後の大会で夢の全国制覇を果たすことができました。それは私の人生の中で最も輝かしい瞬間だったと思います。

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神奈川大学に入学してからは、県リーグ、関東リーグ、カンカレと多くの試合を経験させてもらっています。
特に、カンカレに出始めてからは勝てない試合が多く、負けては落ち込んでの繰り返しでした。
GKというポジションなので自分のプレー次第で負けに直結することが多いです。

例え大量得点で勝てても、1失点もしたくない。
練習ですら、1点も取られたくないんです。

どれだけシュートが上手くても、GKに不利な状況だったとしても止められれば負けないんです。
そのために常に考え、動かなければいけません。

GKだけの話ではありませんが、特にGKは0.何秒の世界で戦っています。一瞬でも準備が遅れれば、一歩踏み出すのが遅れればその瞬間に勝敗はついてしまいます。その瞬間を逃さないように常に考え気を張っていなければならないのです。

GKをしていてよく怖くないのか?と聞かれることがあります。
私の答えは、全く怖くない、です。
どれだけ自分の体に傷がついたり、ぶつかられたり、蹴られたりしてもその痛みより、シュートを決められることの方が痛いです。そして、自分のセーブでチームのピンチを救った時の達成感は何にも変えられない、例えようのない瞬間です。最高なんです、ほんとに。

勇気を持って戦うこと。

父に散々教えられたことが体に刻み込まれています。動かないで失敗するより勇気を出して行動して失敗した方がよっぽど良い。
私のサッカー人生はまだ続きます。まずはインカレ出場に向けて、何度失敗しても、何度失点しても戦い続けます。

まだまだ強くなりたいから。

私の道を作ってくれた父、仕事も子育ても完璧にこなし、私を支えてくれた母。
いつも応援してくれ、嬉しい言葉を言ってくれる陽気な姉、私の背中を追いかけながら、私よりもたくさん努力する姿を見せてくれた無愛想な弟。

たくさん怒りながら、強いチームにしようとしてくれる監督、スタッフ、コーチとしても先輩としても私の話を聞いて、たくさんアドバイスをくれる神大のGKコーチ。

サッカーで忙しい私を理解し、いつも応援してくれる大学、地元の友達。
全国各地でそれぞれの道を歩む中学、高校の同期。

そして同じ思いを共有しながら一緒に練習し、一緒に戦う神大のみんな。


私を囲む沢山の沢山の人たちがあって私がいます。私は私のために戦いながら、誰かのために戦います。
いつも支えてくれてありがとう。 


神奈川大学女子サッカー部を応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。
どんな状況でも私たちはただ、目の前の一戦に向かってチームみんなで頑張ります。
最後の最後まで諦めません。

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私の学生サッカー最後の年を最高の瞬間で終えられるように。
全ては自分たち次第。
頑張ります!!!!

長くなりましたがここまで読んでくださり、ありがとうございました!!
あ、感想とか全然待ってます^^


次は普段は大人しいのに実は無類のかき氷好き、かおちゃん先生です✌︎
お楽しみに!!!